世界の歩き方(仮)
若葉
「いいですか、若葉、よーく聞くのです。
貴方は美しく生まれてしまいました。
しかし、誰もお前が生まれたなんて知りません。
知られればすぐに姫様に見つかり、殺されるでしょう。
私はお前に手をかけることもできないし、姫様に引き渡すようなこともできない。
だからお前はこの地下で、ひっそりと生きるのです。
本当に悪い・・・だけど生きていてほしいから・・・
お前はここで生きるのです。
美しく生まれてしまった若葉・・・。
若葉は決して枯れない。
お前は決して枯れない。
生きて大人になって、美しくなくなったとき、戻ってくるのだ。
大丈夫、誰もわかりゃしない。
だからお前はひっそりと、この小さな世界で、生きるのだ。
ここは暗いがお前なら平気だ。
本当に悪いと思っている。
それじゃあ、ここで生きるのだぞ・・・」
少し長い話をされてうつむく。
そして理解をしたかのように頷いて、
幼い私は答えた。
「わかりました、お母様」
私は長い階段を下りた。
貴方は美しく生まれてしまいました。
しかし、誰もお前が生まれたなんて知りません。
知られればすぐに姫様に見つかり、殺されるでしょう。
私はお前に手をかけることもできないし、姫様に引き渡すようなこともできない。
だからお前はこの地下で、ひっそりと生きるのです。
本当に悪い・・・だけど生きていてほしいから・・・
お前はここで生きるのです。
美しく生まれてしまった若葉・・・。
若葉は決して枯れない。
お前は決して枯れない。
生きて大人になって、美しくなくなったとき、戻ってくるのだ。
大丈夫、誰もわかりゃしない。
だからお前はひっそりと、この小さな世界で、生きるのだ。
ここは暗いがお前なら平気だ。
本当に悪いと思っている。
それじゃあ、ここで生きるのだぞ・・・」
少し長い話をされてうつむく。
そして理解をしたかのように頷いて、
幼い私は答えた。
「わかりました、お母様」
私は長い階段を下りた。