素直にカエル3 ~先生と卒業式~
「南……」
先生
ごめんなさい
そんな顔しないで
私が悪いんだよ
寂しいのに『会いたい』って言えない
恋しいのに『抱きしめて』って言えない
素直になれない私がいけないんだから
「先生…ごめんね」
「待て…南!誤解なんだ!」
先生は私の腕を掴んで、逃げようとした私を止めた
「やだ…!離して!」
「話を聞けよ!南!」
話なんか聞けない
聞いたら…
もっと先生と別れられなくなる
もっと先生を恋しくなる
「やだ!聞かない!先生なんか………大キライ!!!」
私は最低だ