素直にカエル3 ~先生と卒業式~



オレは佐藤が教室に戻ったことを確認し、自分も教室へと戻った


オレンジ色の教室の中には、愛しい彼女が待っていた


胸辺りまで伸びた黒い綺麗な髪


すっとした鼻筋


綺麗な大きな瞳



その瞳がオレをいつでもときめかせてるの知ってる?



「悪い!待たせたな!」


オレが声をかけると南はその大きな瞳をこちらに向けた


「…先生」


「教師も忙しくてなぁ…。ごめんな?最近…」


南を見下ろすように隣に立つオレ


オレを見上げる南が本当に可愛い


てか、オレまじ恋してるなって思う


「…先生」


ふと南がオレを呼んだ


なんだなんだあ?


南も寂しかったのか?


オレが優しく抱きしめようとした時だった





「私達…もう終わりなの?」



信じられない言葉が聞こえた



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