素直にカエル3 ~先生と卒業式~
Story3
眠れない夜
窓からは優しい春の夜風が流れてくる
星が空を埋めつくしていた
先生とはあの日以来話していない
携帯にかかってくる電話もメールも全部出ていない
もう1週間もたった
メールはすでに50件、電話も20回以上きていた
先生は本当にバカだよ
私なんか忘れちゃえばいいのに
―ピリリリリッ
携帯が光る
きっと先生からのメールだ
いつも23時きっかりにくる
変なとこでA型なんだから…