素直にカエル3 ~先生と卒業式~
なんか泣きたくなってきた
南のほうが辛いハズなのに…
「バカ…お前最高だな…」
『先生…。バカは余計だよ』
オレと南は小さく笑った
「なあ…明日会えないかな?」
『…うん。私も会いたい』
もう大丈夫だよな
これでオレ達はまた強くなった
大丈夫
大丈夫
「家まで迎えに行くから」
『うん!じゃおやすみ』
「南」
『ん?何?』
「………愛してる」
『?!バ…バカ!!』
南はきっと顔を赤くして、また変態とか思ってんだろうな
オレは少しだけニヤケながら電話を切った
窓から見える月は、さっきまでとは違って見えた
きっと南も同じ月を見てる
なぜかそう感じた