素直にカエル3 ~先生と卒業式~
【その頃の田崎先生】
「うーん…。どっちがいいかなぁ」
オレはとあるデパートで一人悩んでいた
『3枚1000円か、それとも1枚1000円か…』
ん?
何を悩んでいるかって?
それはもちろん
旅行用の下着です
「いや、さすがに1枚1000円はキツイよなぁ…」
オレは渋々諦め、好みの柄の下着達をカゴに入れた
あ、今コイツ何をそんなに悩んでんだよって思った?
それはですね、『もしかしたら』に備えてです
『もしかしたら』南と2人きりになれるかもしれない
『もしかしたら』夜2人で会えるかもしれない
『もしかしたら』南をいただけ…
「…なんて、旅行中はさすがにないか」
最近オレおかしいな
本っっ当に南のことしか考えてない
こんなに惚れちゃってる自分に若干飽きれるが、スキなんだから仕方ない
最近はそう開き直ることにした
「…でもなぁ、もしかしたらがあるかもだしな」
と、言うわけでそんな時くらいは新しい下着で気合いを入れようと思い、現在に至るのである