素直にカエル3 ~先生と卒業式~



「逃げた…って?」


「わかっててそれなのに、行かなかったんだ。その歴史に向き合うのが怖くてさ。でも、帰ってきてからすっげえ後悔した」



先生もそんな風に感じるんだね


でも、この世代の私達が向き合わなきゃ、いけないんだよね



「だからこそ、チャンスがある修学旅行でしっかり学んで欲しいわけですよ」


「なるほど…って、先生もしっかり学んでくださいよ?」



私はなぜか距離を詰める先生にデコピンを与えた



「いって!!」


「ち、近いです」



もう…


真剣なんだか、変態なんだか…



「ったく。素直じゃねぇなあ」


「ふんっ!」



先生は最後に私の頭を撫でて、前の自分の席に向かっていった




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