素直にカエル3 ~先生と卒業式~



部屋を暖色系の明かりが薄く照らす


先生は窓のほうを向いたまま微かに寝息をたてていた


…そんなに疲れてたのかな


先生がお酒飲んでるのあまり見たことないけど、飲んでもあまり変わらないって言ってた



だから大丈夫かなって思ってたけど、お酒と疲れには勝てなかったのか…


私は苦笑しながら寝てる先生を見つめた


『こっち向かないかな…』




淡い期待をしながら先生の背中を見つめていると、先生がもぞもぞと動きだした



…あ、こっち向く!



よし、いたずらしちゃおっと!




私は自分の携帯を取り出し、カメラモードにした




これで寝顔をとって、先生をビックリさせよう



「…う~ん…」



先生が寝言を言いながら、ごろんと寝返りを打った







「…え?」


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