素直にカエル３ ～先生と卒業式～

海と砂浜と私

朝食の時間になり、食堂にみんなで向かった


今日で修学旅行も終わり


確かこの後は海に行くんだよね…



「あ、皆さんおはようございます」


エレベーターを待っていたら、なぜか上の階のはずの福井先生がいた


すかさずあゆみが笑顔を浮かべ近く


「あれ？福ちゃんってここだっけ？」


「いや、ちゃんとみんなが起きてるか点検してるんですよ」



私は昨日のこともあってなんだか顔を合わせずらかった



「あ…エレベーターきたよ」


しかし開いたエレベーターはすでに上の階の生徒がいて私達全員は乗り切れなかった



「あ、じゃ皆さん先どうぞ？」


福井先生は私達を先に乗せた


だけど最後に私が乗ったら『ブー』と重量オーバーの音が鳴ってしまった



「あ…じゃ私も残るね」


「お、おう…」


「さ、先行くね」


あゆみと理奈はちょっとニヤニヤしながら私を見ていた



…そしてエレベーターのドアが閉まってから気づいた



私と福井先生の２人きりだということに