素直にカエル3 ~先生と卒業式~
―ガタンッ
「わっ」
「おっと…大丈夫ですか?」
突然エレベーターが揺れて、私は福井先生の胸に倒れてしまった
見た目は細身なのに、意外と胸板が厚かった
「あ…ありがとうございます…」
「…あれ?」
私はお礼を言って福井先生の胸から離れたけど、なぜか福井先生は私の肩をつかんだままだった
「…この香り…」
「え?」
「ちょっと吉岡さん動かないで」
そう言われた次の瞬間、福井先生の胸にもう一度抱きしめられていた