素直にカエル3 ~先生と卒業式~
…え?
ちょ、まっ、え…?
…えええぇぇぇ!!???
わ、わた…私
福井先生に…
だ、だき、抱きしめられて…
「ちょ、福井っ先生っ?!」
体から変な汗がながれて、ぼわっと熱くなる
「……………」
「は…離してくださっ…!」
「やっぱり…同じだ」
「…え?」
バタバタ暴れていた私は、真剣な声をした福井先生を見上げた
…同じ?
「福井…先生?」
「なんでだ…?でも、間違いない…」
福井先生は少し抱きしめる腕の力を緩めて、私の顔を覗き込んだ
綺麗なつるつるの肌と、ぱっちり二重の目が間近にある
「…あの…な…何か…?」
「吉岡さん。なんでかは僕にもわからないんだけどね…」
「…はい?」
「君から昨日夢の中で嗅いだ香りがするんだ」
福井先生とバッチリ目があったまま、私ははっきりと聞いてしまった