素直にカエル3 ~先生と卒業式~



南を膝の上に座らせて、お互いに向き合うように抱き上げた



「せんせ…降ろして…」


「やだね。さ、何を隠してんの?」


南は真っ赤になって顔を横に振るだけ


そんな言いたくない?


「お前…まさか…」


南の顔を見つめていたら浮かんできたのは佐藤の泣き顔


もしかして…


陵也とかいうヤツと何かあったのか?


「あ…あのね」


「お、おう」


一気に不安が広がる


何弱気になってんだよ



今さらだろ?


今さら…だよ



「その…ね?」


「うん?」





< 76 / 265 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop