届かないお前の背中


「話し掛けんな」


俺は冷たく放つと
教室に入る。



「なんで〜?」

なにも知らない未箜は
呑気に俺の後を歩く



苛々。

「話し掛けんな。
わかったか?」

未箜は、少し
半泣きになりながら
机にしずかに座った


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