‡パルソナ‡ 隻眼の海賊



「だって、そうしたらレイはまたあたしに追いつこうとがんばるだろ?そしたら、レイはもっともっと強くなれるじゃん!!」



あたしはニカッと笑ってみせる。




レイはまだびっくりしてたが、しばらくするとフッと笑った。



「あなたには適いませんね…」



そして、あたしの頭を優しく撫でて言った。






「でも、そんなあなただから傍にいたいと思ってしまうでしょうね。」




あたしはレイの顔を見た。


そこには優しくて、温かい。



いつものレイの微笑みがあった。





「ありがとう…」



あたしはそれだけ言うと、赤くなってるであろう自分の顔を見られないように自分の手に目を向けた。







ノエルたちが帰ってきたのは、それから一時間ぐらい経ってからだった…




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