‡パルソナ‡ 隻眼の海賊
「今日は幸い、天気に恵まれてますからね。歩くには絶好の日ですよ」
「へぇ〜、だそうですよ、フィリアお嬢様。」
「……うん。」
レイの話を聞いたライオスがフィリアに言葉を投げかけるが、フィリアは全然興味ないようで素っ気なく答える。
「フィリア」
あたしがそう呼ぶと、フィリアは振り向き、小首を傾げながらあたしの顔を見上げた。
あたしはそんなフィリアを上から下まで見つめて言った。
「その格好、すっげぇフィリアに似合ってるよ」
フィリアはあたしの発言に大きな目を更に大きく見開かせると、恥ずかしげに俯き、ありがとうと小さく呟いた。
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