‡パルソナ‡ 隻眼の海賊
買い物に行ったその日、みんなが買ってきたのはクリーム色の可愛らしいポンチョだった。
ワンピースも変えたら?と言ったそうだけど、それは頑なに拒んだらしい。
まぁ、気に入ってるんならあたしはいいけど。
「それより、これからどうすんだよ?まだ行き先が定まってねぇじゃねぇか」
「それもそうですね。どうしますか?」
とあたしのほうに視線を投げかけるノエルとレイ。
「あ、あたしッ!!」
「当たり前やん。あんたがこの旅の主導権を握ってんねんから」
ライオスの言葉に隣でコクリと頷くフィリア。
で、でもあたし、そんなこと全然考えてなかったんだけどッ!!
「えーっと、そのぉ…」
とうろたえていると、
「おい、あっちに港が見えるぞ」
あたしはノエルが指差した先を見てみると、確かに何本の帆の先が微かに見えた。
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