‡パルソナ‡ 隻眼の海賊
「条件?」
あたしが条件という言葉を反芻すると、船長は怪しく口角を上げて微笑んだ。
「そう。条件は一つ。それは俺たちが探してる"ある宝"を見つけること」
「え…」
あたしは目を大きく見開いたままポカンと口を開く。。
「え、その在処の情報はねぇのかよ?」
「今のところゼロだね。」
「どんな形してんのかは?」
「アンタらが宝を見つけるのに協力してくれるんならな。さあ、どうする?この条件受け入れられないって言うなら、アンタら全員海へ沈めることだって俺にとっては容易いことだけど?」
船長は怪しげに微笑んだままさらっと恐ろしいことを口にし、海の方を指差す。
あたしは船長を睨み付ける。
「茜菜…」
レイが不安そうな顔であたしの顔を覗きこむ。
「わかった。その条件、引き受けてやる」
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