咲と亮
「え亮なに、カエル苦手なのかい?」
「咲お前なに嬉しそうな顔してんだ」
「くふふ何のことかな?」
「くっそ俺だってそんな怪物級のアマガエルじゃなかったら逃げねえんだからな!ほんとだぞ」
そんなやり取りをしながら亮と流川は、一定の距離を保ってグルグルと回っている。
目の前で繰り広げられる静かな攻防をボーッと眺めながら、
「はあ空気はおいしいし、このお弁当もとっても美味しいわ」
「…ど、どーも」
俺と林は、のんびりとレジャーシートひいて弁当をひろげていた。2人を待つことなく昼食をとっていた。
「ノブの家が高級料亭ってことは将来は料理人?」
「…あ、うん」
そうなれたらいい、と思う。