咲と亮




そんなやり取りを琉羽としていると、

「…自慢かよ」

という言葉がボソッと、琉羽と反対の隣から聞こえた気がした。

「?」

と思わず隣に立つ人を見ると、
「ぅお…!」
むっちゃ睨んでるよ。やだ怖い。



「えーと…」
「んだよ」

隣の人は短髪男子だった。いけめんだ。
でも私を睨んでる。


「…」
「…こっちみんな」
「え。でも睨んでま」
「ノブ行こーぜー」

私の言葉を聞こうとすることなく、隣に立つ人は、
「あ琉羽に見とれてた人」
あの坊主の人をノブ、と呼んで帰ろうなんておっしゃる。



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