咲と亮
ワタシの思わずでた失礼な呟きに、

「ぶはっ!咲ちゃん、ウケる!」

ギャル男もとい、亮の友人くんは気分を害することなく、むしろ大笑いした。

「…お前…ギャル男って…」
「亮、“お前は、失礼なやつだな”て顔で語るのやめようか。わかってるから」

亮は、私に呆れの感情をのせた冷たい視線を浴びせる。


「いいキャラしてんね~咲ちゃん!ますます魅力的!」

と、友人くんは亮の両手からダブルのアイスがのったコーンを抜いて、ひとつは自分の口に。もうひとつは、

「はい!咲ちゃん!お近づきのしるし~」
「ちょ、俺のは」
「はい咲ちゃん食べちゃえ~」

楽しそうに騒いで、

「うきゅ」

アイスを私の口の中に押し込んだ。

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