咲と亮

ふ、と公園の時計を見上げてみる。

16時30分。

あー待ち合わせの場から1時間たってるね。


ん?いつ髪切りに行くの?

「ねー亮くん亮くん」
「なんだよ咲さん」
「……楽しそうに琉羽と、ノブのほっぺたつねります大会してる場合じゃないよ」
「ほっぺたつねります大会って!咲ちゃん、それウケる!」

ギャハハと謙二は笑う。

「うほー」
隣にいる私は奇声を発しながら、しみじみ謙二観察。
しゃべれば普通だから忘れてた。
謙二は見た目完璧なギャル男だったっけ。

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