咲と亮
「悪魔?」
「!!琉羽、気にしない気にしない」
琉羽さんきっと、自分が悪魔呼ばわりだと気付いたら本当に悪魔降臨してしまう。恐ろしい。
「帰ろーぜー」
「ん」
なんだかんだしていると、そういうやり取りが聞こえた。
「あバイバーイ、ノブたち!」
帰っていく2人の背中が見えたため、思わず声をかけると、
「またな」
「…」
ヒラッと手を振った隣に立ってた人と、無言ながらこっち向いてペコリとしたノブ。
また会えたらいいな。
「またな、ってことはアイツら受かってるんじゃない?」
と、ほとんど話の蚊帳の外で、少しふてくされ気味の琉羽が帰りながら言った。そっか。