咲と亮






うららかに晴れた4月のある日。


今日は入学式。


「きゃあ咲!私たち、一緒のクラス!」
「えホント?」

私は8組ある中で2組だった。
外にある掲示板に貼られたクラス名簿から琉羽の名前を探すと、

「おおお」
「ね!よかったあ、よろしく!」
「うんよろしく琉羽」




そして校舎の中に入ってクラスを目指していると、
「ノブ!」
あの合格発表の日に知り合った坊主頭の琉羽に見とれてたノブが廊下の向かいから現れた。

「あ」

そう言うとノブは、ペコリと私たちにお辞儀する。

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