咲と亮


流川咲(15)は、つややかかな黒髪となめらかな白い肌、大きな瞳に桃色の唇を持つ可愛らしい少女である。

しかし、一般的に言う、不思議ちゃんに近い思考に印象が引っ張られて、その可愛さはあまり目立っていない。


「うむ~」
そんな咲が現在、頭を悩ませていた。
「今日の朝ご飯、なに食べたっけ…」
ちなみに只今、午前8時すぎ。
高校に登校中。
「なんで思い出せないのかなあ~」
正解は、食べることを(寝ボケて)忘れていたからであった。すなわち食べてないから思い出すも何もない。


しばらくして、
「お腹すいたなあ…」
ま、いっか。と考えることを放棄して、咲は登校し始めた。



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