咲と亮
そんな2人は同じ高校入学という縁で仲良しである。
いまは昼休み。
流川咲、安達亮の2人は仲の良い林琉羽と佐々木信朝という4人で、
ご飯も終わり、教室で雑談を交わしていた。
突然。
「咲ー」
「なんだい亮」
「ねみー」
「ああお休み」
「よし」
「ちょ、何がよしなんだよ亮。重い重いよ」
眠いと言って、亮がもたれかかったのは
自分の横にある壁ではなくて咲の方。
「…」
「寝たフリなのはバレているぞ観念しろ~」
「…」
「流川の肩は枕じゃございませんよ~」
「…」
咲の肩に頭を置いてもたれる亮は、もちろん本当に寝てはいないが、確かに眠いので目は閉じて、
反応すんの面倒くさいから無反応で休憩しよう、とか考えていた。