咲と亮

***

余談。


がららららっ

「安達くんファンクラブ会長さんいるー?」

「わわわっ琉羽ちゃん!はいはいはい!いるよ!いるけど、…その呼び方やめてよお」

「いいじゃない別にー。で、安達くんの新たな写メ手に入れたんだよね」

「わあ本当?いつもありがとねえ~」

「ん。じゃあ報酬はいつも通り、」

「分かってるよ!食堂の1日10食スペシャル定食の食券4人分だよねえ!」

「うんおねがーい」

「まかせて!会員番号048~」

「食券、手に入れてきます!」

「…ファンクラブ会員どこにでもいるのね…。」

「昨日、会員数500人を超えたんだよお」

「…一般人のくせに?安達くん恐ろし~」

「さすが安達くんだよね!」

「…聞きたかったんだけどさ…、会長さんて安達くん好きなんでしょ?」

「うんっ」

「やっぱり、安達くんの隣にいる流川咲とか、どう思ってるの?」

「…ん~」

「キライ?」

「嫌いじゃないよ?」

「え?うそ」

「…最初はファンクラブとして排除しようと思ったんだけどさ…」

「やっぱりそこはそうなのね」

「2人を観察してたら引き離せないなあ~ってなってねえ」

「あの無自覚無意識天然発生の雰囲気はそりゃねえ」

「…だから、実はファンクラブ公認なんだよ?最近は咲ちゃん嫌がらせも無くなってる」

「え?うそ」

「本人気づいて無かったんだあ」

「…ああ、そう…」

「でも私個人では、頑張ろうって思ってるの」

「へえ…ってやば!追っ手来た!じゃね!」

「え?うんまたよろしくねえ~」

たたたたたた。




ばたばたばた!

「…っ!ちょうどいいとこに五十嵐さん!林琉羽、知らねえ?」

「っ!安達くんっ!は、林さんなら向こう行ったよお!」

「さんきゅ!」




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