意地悪なキミと恋の勉強
「まぁまぁ、隣なんだから。
体育とか同じじゃない。
落ち込まない!!!」
「うん……」
舞結が背中を叩いてくれた。
ちょっと痛いけど…
舞結とは、小学四年生から
同じだったんだ。
あたしがこっちに
転校してきたの。
「…舞結……?」
「なに?」
「……これからも
よろしくねっ…??」
なんか、高校に入って
舞結が離れていきそうで
………怖い。
「……ふっ、バカじゃない?
アンタ、頭イイくせに」
舞結は、私の気持ちがわかったように鼻で笑った。
「……あたしだって
アンタが大事だから…」
「…………っ!!!!!!!!!!!////」
「ちょっと、バカ李呼。
泣いてんじゃねぇっ」
私の目には
うるうると涙が………
だって、舞結の口から
そんな言葉が聞けるなんて…
私が感動していると……
《ピンポンパンポン♪》
校内放送が流れた。
《えー…
入学式でスピーチをする生徒は
至急、三階 学習室まで》
「李呼じゃん。
いってらっしゃい」
「ぇっ…舞結も……」
「あたしは入学式の準備。
並んでなきゃ」
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