意地悪なキミと恋の勉強
「ごめんなー。話、話……
このプリント、見て聞いて?」
先生が、私としゅりくんに
一枚のプリントを配った。
〈入試試験の結果と順位〉
そんなタイトルだった。
「まず、船橋さん。
君は、入試で一位を取っている」
私は、コクリと頷く。
そうらしい、という
気持ちを込めて。
「そして、水橋くん。
君も、間違いなく一位だ」
「えっ………」
しゅりくんも
一位!!!!??
「じゃ、しゅりくんも
一位なんですか!!?」
「しゅり……?」
「先生、気にしないで続けてください」
私の口を手でねじ防ぐ。
苦しいっ……
先生はクスクス笑いながら
話を続けた。
「つまり、一位が二人いるんだよね。
君たち二人。」
「ふふぉっ…!!!」
(↑訳…うそっ…!!!)
コイツも
私と同じか。
やっぱり、みんなが
バカ なんじゃん。
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