意地悪なキミと恋の勉強



「李呼?」


「………」





学校を出てから

約10分。


目的地の図書館が見えた。




「おーい、李呼ー」



「………」



二人で図書館に入った。


もちろん、朱里を無視して。




「ちょっと李呼ー。

寂しいよー」



「……」



「なんで無視すんの〜?

俺、なんかした?」



「………」




ダメだ。


全然わかってないっ……




「アンタは………


明日のテストより

女心の勉強を優先しなさいっ!!」





それだけ言って


先に奥へ進んだ。




.
< 163 / 371 >

この作品をシェア

pagetop