意地悪なキミと恋の勉強



「…入って」


「ぉ、お邪魔します……」


「佑香の部活の試合に行ってるから、誰も明後日まで帰って来ねえし。
そんなん、いらねぇよ」




俺は適当に靴を脱いで



リビングへ行った。



そして、ソファーに倒れ込む。




……つらい。





「ちょっと、朱里。大丈夫?

てゆうか、誰もいないのに
風邪なんかひいて……


どうするの?」




李呼が聞いてくる。


……今までは……………




イヤ、言えねぇな。


李呼には言いたくない…





「………知らねぇ…」




俺は、丸まるように


ソファーに寝転がる。



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