意地悪なキミと恋の勉強


李呼は、俯いて


首を横に振った。




そんな李呼を

俺の隣に座らせる。





「……誰も、不味いなんて

言ってねぇけど?」



「…えっ……」




李呼の小さな肩を


抱き寄せる。




「美味いけど?めちゃくちゃ」



「……んっ…」




真っ赤な頬にキスをした。


いちごみたいに甘い……





「…朱里……!!///

早く食べて、薬飲んで
さっさと寝なきゃ!!!」




李呼が、俺を引き剥がす。


なんだよ、寂しいなぁ。




「…薬、飲んでね?

じゃ、あたしは……」



「帰るの?」




李呼は、そそくさと


帰り支度を始める。



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