意地悪なキミと恋の勉強


簡単に会える距離じゃなかったし


あたしも恭も、まだ携帯を持ってなかったから


連絡手段が限られてた。



でも、いつの間にか
連絡も途絶えて


それきりだったんだょね。





「…久しぶり……

すごく、カッコよくなったね…」


「そ?

李呼は、めちゃくちゃ
綺麗になったな。

一瞬、誰だかわかんないくらい」





フワッと微笑んで


優しい瞳を細くする恭。




……久しぶり。


カッコよくなったな…



もっと、モテるんだろうな…





あたしは、我を忘れて


恭を見つめていた。



.
< 238 / 371 >

この作品をシェア

pagetop