意地悪なキミと恋の勉強
「ちょっと待っててね?
言えるまで」
あんまり、優しい瞳で見るから
何も言えなくなった。
「もうすぐ授業始まるよ?
二人とも、戻ろう。
続きはまた♪」
「そうだな、じゃ。
李呼…また後で」
口を摘んでいた手が離れた。
そして、舞結と二人で
階段を上っていく。
あたしも、戻らなきゃ。
階段を上がろうとしたとき……
「きゃっ!!!?」
いきなり後ろに引っ張られ
倒れそうになる。
「………バカ」
.