意地悪なキミと恋の勉強


「……授業、始まるよ…?

戻ろうよ……っ///」




ダメだ。


恥ずかしくて

朱里の顔が見れない……




あたしは、そのまま


俯いた。






「………なんだょ…」





抱き締められていた手が


するりと解けた。





……耳に入るのは



授業開始のチャイムと





朱里の、冷たい声……






「アイツには触らせるのに?
俺には触ってほしくないって?


…じゃあ、触らねぇよ」





「…………ぇ…」




突然、言い放たれた


カナシイ言葉。





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