意地悪なキミと恋の勉強


次の日



「…あんた、どうしたの?」


「………」




あたしは、魂を失ったように


沈んでいた。



舞結が心配してくれてるけど

喋る気力なんてない。





「ホント、どうしたの…?

朱里と喧嘩でもした?」




まだ、喧嘩の方がよかったよ。


こんなこと

経験したことないもん。





「李呼ちゃんが元気ないと

みんなのテンションも
低くなるよ〜」




舞結の隣で

机に座った智純くんが言った。




「……うん」



「「李呼…」ちゃん……」




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