意地悪なキミと恋の勉強


「……あたし…恭が戻ってきてくれて…すごく嬉しくて。でも朱里はなんか、不機嫌だし…?

朱里とあまり話してないときに
浮気してるかも、みたいになったから……


…すごく……悲しかった」



泣きそうになるのを堪え

言葉を繋ぐ。



……もう

朱里は、あたしのことなんか


好きじゃなくなってるかもしれないけど



…でも、それでも……




ちゃんと、伝えたい……




「あたし、それでわかったの。

あたしは、朱里が…朱里だけが、好きなんだな…って……


恭や他の人より、朱里を……

朱里だけを見てるんだ…って」



.
< 318 / 371 >

この作品をシェア

pagetop