意地悪なキミと恋の勉強

フタリのショウハイ



「…ねぇ、授業始まってるよ?」


あたしは、抱き締められたまま

聞いてみた。




「…サボろっか」


「……」



これが、秀才くんの余裕。


……ま、いっか。



どうせ、テスト返しだもん。


あたしたちは、一時間目を

サボることにした。



そして、朱里と二人

まったりと寝転ぶ。


ポカポカ陽気が

気持ちいぃ〜……




「……ねぇ朱里。

テスト、何が返ってきた?」



「歴史と国語と……科学?」




ぁ、あたし



「あたし、もらったっけ?」


「しらね」



.
< 322 / 371 >

この作品をシェア

pagetop