意地悪なキミと恋の勉強


「いいの!!?」



つい、椅子から立ち上がって

大きな声を出してしまう。




「もちろん。昼飯食べてねぇし。

あんまり高いのは無理だけど」




朱里は、綺麗な微笑みを

あたしにプレゼントしてくれた。






ドキッ



まただ……


さっきから、ドキドキしてる…





「じゃ、先生に出してくるから。

下駄箱で待ってて」


「わかった」



あたし達は、資料室の前で一旦別れた。




なに食べるのかなー??


楽しみっ♪




「お腹空いた」



バカ みたいに浮かれてる。


どうしたんだろう、あたし。




今日1日


なんかおかしい。



朱里を見ると


目が合うと

喋ると



……抱き締められると




心臓がドキドキして


息が苦しくなって



……もっと朱里を知りたい


って



思ったりするの……




この感情は


今まで感じたことない。




出会って、まだ1日経ってないのに


朱里は色んな感情を

気持ちを教えてくれる。


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