意地悪なキミと恋の勉強

スキじゃナイケド



学校からフラフラ歩いて

K通りの喫茶店で、一人寂しく
お昼を食べようとしたところだった。



いきなり、朱里からの電話…




さっきかけたら

出なかったのに。



あたしは、学校を出るときに
舞結に朱里の番号を聞いたんだ。


仲良さそうだったから

知ってるかな って。



それで、教えてもらった。




でも、出ないんだもん!!!


通話中だったの。



なのに、いきなり……


まさか、朱里も

舞結から聞いたのかな…?




まさか、まさかね(笑)





『……ねぇ』



そんなことを考えていると


携帯から、朱里の声が。




『聞こえてる?』


「……ぅん…」




あたしは、素直に返事をした。


さっきは



ちょっとだけ、意地張っちゃったから……




朱里も、困ってたみたいだし。





『……さっきの質問


答えてあげるよ』




ドクン



……心臓が、異常なほど


跳ね上がった。



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