意地悪なキミと恋の勉強
「………おはよ」
「……あら…
どうしたの?」
朝6時。
私のやつれた顔を見て
お母さんが絶句中。
……昨日、ホントに
ほぼ徹夜だった。
びっくりだね。
「朝ご飯、食べるでしょ?」
「うん。」
キッチンに消えていく
お母さんを薄らと確認して
とりあえず返事。
「お弁当がいるのよね?」
「うん。」
フライパンを持って
顔を出すお母さんに見て
てきとーに返事。
………あぁ
頭がクラクラする。
徹夜なんかしたら
バカ になっちゃうよ。
「……李呼?」
「なに?お母さん」
お母さんが美味しそうな
ホットケーキと一緒に
私のところに来た。
メープルシロップの
甘い匂いがする。
お母さんは、テーブルに
ホットケーキを置いて
一言
「………制服
似合ってるわね」
と言った。
「………えっ…///」
突然褒めるなんて……
ビックリした。
「……学年一位らしいわね?
おめでとう」
「あっ、知ってた?
そうみたい。ビックリだよ」
あはは と笑ってみると
お母さんはスゴく綺麗な
微笑みで返してくれた。
.