意地悪なキミと恋の勉強
『ごめん……
今の、妹…』
「妹……佑香ちゃんっていうの?
可愛い雰囲気だったなぁ」
お互い、なんか恥ずかしくて
よそよそしい。
『そうだ。なんかあった?
電話してくるなんて』
「え…ぁ、うん。
朱里の手、大丈夫かなって」
ドキドキしながら返事をする。
朱里と話してると
いつもドキドキする。
すると朱里は
アハハ と笑った。
『なんだ、そんなことか。
全然大丈夫だよ。
全治二週間だって』
「……そっか、よかった…」
ホッ
胸を撫で下ろしていると
朱里の意地悪な声が
聞こえてきた。
『なに?心配だったの?』
「えっ……!!?///」
ドキッ
き、急に何っ!!?///
朱里って……S…??
………だよね、間違いなく。
.