意地悪なキミと恋の勉強

「……もぅ、やだ…」



上手くいかない。


いってくれない。



こんなに寂しくなるなら


関わらない方がいい…




「………もう、いい。」



「…なにがもういいの？」



「…………えっ…」




突然、頭上から声がした。


慌てて見上げると

そこには裕貴の姿が。




「……今の電話、彼氏？」


「…違う、ただの友達」




そう


ただの

昨日知り合ったばかりの友達。





「……ねぇ、明日の放課後さ

時間ある？」



「明日……？」




“明後日の放課後の時間
俺に頂戴”


朱里が言ってた明後日って

明日じゃん。



………でも、無理だろうな。




「いいよ。何するの？」


「…え？ちょっと買い物。
付き合ってよ」



……ま

まさか彼女!!?



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