意地悪なキミと恋の勉強
「好きなヤツに
彼女がいたらどうする…?」
俺は真剣に佑香に聞いた。
佑香は
やっぱりビックリしてる。
“熱でもあるの?”と
言ってるようだ。
「………え?
まさか、兄貴がそういう状況?」
「…違ぇよ。例えばの話」
俺がベッドに座ると
佑香は俺の隣に来た。
「……あたしは…
叶わない相手なら、諦める。
好きな人には、幸せになってもらいたいから……
自分が身を退くかな」
そう言う佑香は
俺より、全然大人に思えた。
…好きな人には、幸せになってもらいたい……か…
そう考えたら…
楽になれるかな……?
「てか、お前そんなことがあったわけ?」
「なっ……昔の話っ…!!!///」
そっか。
コイツも、大変なんだな。
「……俺も…
大人になるか…」
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