泣き虫なキミ



「本当に茜は爽のお姉ちゃんみたいだよね」


いつもクラスの子に言われる。




“爽のお姉ちゃんみたいだよね”

私は爽のお姉ちゃんなんかじゃない。



でも…爽は私のこと、クラスの子のように

“お姉ちゃん”としか思ってないんだ。








…こんな関係、もうやめたい。


もう…こんなの…、

そう思っていると隣から声をかけられた。








「茜ちゃん、ちょっといい?」



いつものようにニコッて笑う爽だった。




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