泣き虫なキミ



「…わっ!…私も、私も爽が大好き!」



爽は少し驚いた顔をしたけど

すぐに意地悪そうな顔に戻って、


「うん、知ってる」


そう言い、立ち上がって


「…教室、戻ろっかぁ!」


私の手を掴んで走り出した。



















「茜ちゃーん…、これ切れない…」


「ちょ…!カッターは野菜を切るものじゃありません!」



やっぱり爽は私に頼りっきりで。


でも最近は、お姉ちゃん兼彼女でも

いいかな、なんて。





  ‐おわり‐

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