さぁ、恋を始めよう
好きです。
「俺、ずっと仲村のこと好きやった。もしよかったらつきあってほしい」

はー。
口の中で小さなため息をつく。

「ごめん。うち、彼氏おんねん。」
「うん。わかってる。今岡にも、せう忠告された。」
「じゃぁなんで…」
「ちゃんと言わないと、次に進めないっしょ?まぁ、仲村が彼氏と別れるの、待ってるし」
「いや、進んでへんやん!」
「ハハ。うそうそ。ありがとう」
「ううん。ごめんなぁ」


今のは斎藤くん。
いわゆるイケメンくん。
もったいないことしたかなぁ?
まぁ、いっか…
そーいや麻美に言ったって言ってたなぁ…

て、ことは…
「絵理沙〜!見たよ、見たよ〜!」
きた。今岡麻美。
うちの親友。
「なんでふるの〜?もったいないじゃん。まぁ、絵理沙には彼氏いるから仕方ないケドね〜。」

そぉ、うちには彼氏がいる。
…ことになってる。
ほんまはおらん。
てか「好き」ってなんなん?
東京に来て半年。
斎藤くんで告られたんは7人目。
そのたびに思う。

−好きってなんなん?

うちも言いたい。
「好きです」って。
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