ACcess -焔-
とりあえず、ホームの外へ出てみた。

街中にはきっと、何か面白い事があるんじゃないかと。
「今日は曇り空だね。」
「曇りが珍しい?」
「いや、なんかありそうな雲行きだなって。」

タウンの天気はランダムに決まる。
だがほぼ快晴。
たまに天候の悪い日があった。

オレの顔を覗き込むようにドンクレは微笑みかけてきた。
「じゃあ、どんな事起きて欲しい?」

不思議な質問に少し考えて答えてみた。
「うーん…。
 えと…例えばぁ、ドンクレがぁ…心から笑ってくれるとか!」
「なんで…?いっつも笑ってるじゃん。」
「えぇっ!?
 んもぅっ!違うよ!」
分かってないな、ドンクレは。

ドンクレはオレを覗き込むのをやめて遠くに目を向けた。
「…ふぅん。」
まったく…。

聞いてるんだか、聞いてないんだか。
分かってんだか、分かってないんだか。

まぁ、ドンクレらしいや。
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