ACcess -焔-
「うっし!
 これからも仲直りの仲介役やってくぞーっと!」
「…迷惑。」
「ってか言っとくけど、ドンクレも世界ニコニコ平和計画の実行委員だからな!そんな他人事言ったって、ドンクレも首突っ込んでるんだよ!」
「何ソレ、嫌だよ。
 一人でして。」

スーっとオレを置いて先に進もうとしたから、後を追い掛ける。
「世界ニコニコ平和計画ー!
 さぁ、ご一緒にっ!」
ケラケラ笑うとそれに釣られて君も笑う。


やっぱ、ドンクレと一緒だと楽しさ倍増だな。

年上だったよな…。
大人の色気?
回りにいる友達となんか違うんだよなぁ。

なんでだろ?
凄く…惹かれるっていうのかな?

ネトゲって色んな人と出会える。

楽しいよな。


でもたまに、ドンクレがオレを見ててない気がしてならない。

オレを通り過ぎてどこか遠く、というか…別の物、あるいは違う人を見ているかのような眼差し。

焦点はオレなんだけど…。
オレじゃないオレに話しかけてるような。

…やっぱし気のせいなのかな?そんな事ないよな。

オレを気に入って…くれてるんだし…。

なんか弱気だなオレ。

考え過ぎなんだよ。
もっと気楽にいこう!


オレはドンクレの手を取り、走る。

待てとか聞こえたが、知らないフリをした。
だって、そんなの関係ないよ。
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