ACcess -焔-
さっきの二人は宝部屋に行った様なのでpursuitして(パーサー、追跡)みる。
「あいつら何者…かな。」
双子のTwin Bee?
いや、黄色のチャイナ服だと聞く。それにアバターも同じだった気がする。

さっきの二人は赤と紫の剣士と、色素の薄い術士だった。
「何者でも、いっちょやってやろうぜ!」
君の前向き発言を聞いて足を進める。

角を曲がると、先ほどの術士の後姿が一瞬見えた。

ヒラヒラと裾が見えたが、あんな色だったか?
遠くの方にいたから見間違えたかもしれない。
「さっきの居たね。」
ばれないようにその後姿を追う。

しかし、その先は袋小路になっている。
「追いつめたんスかね?」
まさか…。向こうだってこの先に何も無いことぐらい知っているだろう。
「急ごう!」
走り出す君。


その先には…。


誰もいない。


確かに、この場所へ向かっていたはずなのに…。

唖然としてその場に立ちつくす。
「な…なんで?」
動揺。
見間違え…で片付けてよかったのだろうか?


後ろに気配を感じ振り向く。
「…こんにちは?」
先程の剣士が首を傾げながら声をかけてきた。

一瞬何かの罠にはまったのかとドキリとした。
「こんな所でどうしたんですか?」
笑った顔と声のトーンからして罠なんて事はなさそうだ。
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