ACcess -焔-
君は苦笑いをしながら彼女との距離を縮めていった。
「地図を無表示にして、どっちが先に宝部屋に行くか…ってして遊んでたら間違えた通路に来たみたい!完璧迷子!
 しかも、敵が強いのばっかで、回復アイテムも無くなりそうだし。」
様子を見ながら近寄る。

剣士は笑いながら
「だよね!ここに来るの苦労したよ。
 アタシらも、ボロボロで…。」
彼女はペラペラと現状を説明した。


さっきの力を見せておいてよく言うよな…。
そうパーティ内しか見えないチャットでメッセージが来た。

向こうも何か警戒しているのだろう。
こちらに素性は見せない…か。
「もう宝部屋行った?どっち方面?」
「こっちの通路だよ。苦労したお陰でいいもの手に入ったよー。でも、また迷わないでねっ!」
後ろの通路を指差した。


相方が居ない。
軽く回りを見てくれるか?

またメッセージ。そう言えば、もう一人…術士が見えない。

一人称だった視点をフィールド視点に変える。
カメラをグルリと見渡したが見当たらない。

すると宝部屋ではない奥の方から足音がする。
一人称に変え、そちらを見た。
先程の術士だ。
「あ、相方来たから行くねっ!じゃあ。」
そう言って消えて行った二人。

違和感。
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